MINAMATAに続きONODA公開、いずれも外国の視点、日本からの視点・情報発信は?

レジャー

どうもyazohchiです。

現在大ヒット公開中の水俣病の実態を暴いたアメリカ人写真家の活躍を描「MINAMATA」(アメリカ)に続き、3日後の10月8日に公開される小野田寛郎元旧陸軍少尉の半生を赤裸々に描いた「ONODA」(フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作)と日本に深くかかわる作品が立て続けに上映されます。

今年東京オリンピック・パラリンピックが開催されたからでしょうか?世界の映画界は日本に注目を集めているようです。日本が注目されること自体は、とても良い、喜ばしいことだと思いますが、 MINAMATAもONODAも日本を題材にしているのもかかわらず、製作国は外国。 ONODAは、日本が製作に加わってはいますが、純粋に日本の作品とは言えませんし、しかも監督はフランス人。日本からの視点、情報発信はどうなっているのでしょうか?その在り方などについて検証してみたいと思います。

皆さん一緒に確認してみましょう!

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ONODA プロフィール

出典:https://moviewalker.jp

『ONODA 一万夜を越えて』

・制作国 フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本

・日本公開日 2021年10月8日

・主演 遠藤雄弥さん・津田寛治さん

・監督 アルチュール・アラリさん

ONODAは、第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング上映作品となり、上映終了後スタンディングオーベーションがおよそ15分(!)も続いたという作品です。 ONODAは、ほぼ全編にわたり日本人の俳優が出演し日本語のセリフで撮影されていますが、監督はなんとフランス人。 アルチュール・アラリ監督は、小野田寛郎さんに関する書物を読んで感銘を受け映画化しようと動き出したのだそうです。外国人の目から、第二次世界大戦後もフィリピンのジャングルで生き抜いてきた小野田寛郎さんはどのように映ったのかが、ONODAを観ることにより理解できるような気がします。

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小野田寛郎の半生想像を絶する世界、 アルチュール・アラリ 監督は「サムライ」の神髄を見た?

個人的には、小野田寛郎さんとの「出会い」は、小野田寛郎さんが投降・帰国した1974年当時の週刊誌の特集記事が最初でした。当時小学生だった私は、父親の書斎の本棚にあるその雑誌をたまたま見つけ、戦後30年近く相当神経をとがらせながら苦労して生き抜いてきた兵隊さんなんだなと思いながら読んでいました。

小野田寛郎さんが投降したときの年齢は51歳。私は現在50代前半ですが、考えてみれば、私が20代前半のころは大学生で、大学卒業して社会に出てビジネスでいろんな人と会い、海外へ出張したり、結婚したりとそれなりに経験をして現在に至っています。

一方小野田寛郎さんは20代前半から51歳までの30年近くもひたすらジャングルの奥地をさまよっていたのです!しかもいつ敵に襲われるかわからない状況の中で必死だったわけですから、その精神力たるや、凄い!想像を絶する世界というのは、このことをいうのでしょう。

アルチュール・アラリ監督もそんな小野田さんの生き様に衝撃を受けメガホンをとったのでしょう。国に忠誠を誓い我を捨て生きてきた姿に「サムライ」の神髄を見たのかもしれません。 アルチュール・アラリさんは、40歳と若い監督さんですが、戦争を知らない世代として、どのように小野田寛郎さんを描いているのか、興味津々です。

教訓的、人生論的な視点等で世界にアピールは?

MINAMATAにしてもONODAにしても、日本、日本人がモチーフになっている作品です。にもかかわらず、発信しているのが外国人というのは、興味をそそられます。なぜ日本人自らが世界に向けて情報発信しない(あるいは、してこなかった)のでしょうか?

例えば、「日本が高度成長して経済大国になる過程の中で、公害という見過ごしてはならないひどい状況があった」などと教訓的、「かつてジャングルの中を30年近くもさまよい勇敢に生き延びてきた1人の日本人兵士がいた」などと人生論的(いろんな人生がある的)な視点等で世界にアピールしても良かったのでは、と思います。そうすることにより世界から共感される部分があったかもしれないと感じます。公害(公害病)は、多かれ少なかれ諸外国で起きている(起きた)社会問題であるだけに、日本が経験してきたマイナスの側面を堂々と情報発信しどのように対処してきたかなどを伝えていけば、地球温暖化対応などの世界共通の取り組みに一歩も二歩も寄与するかもしれません。

(※MINAMATAについて詳細はこちら↓)

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MINAMATA・ONODAまとめ

  1. ONODAは、10月8日に公開されます
  2. MINAMATA・ONODAは、いずれも外国の視点から情報が発信されているのが特徴です
  3. 小野田寛郎さんの半生は、想像を絶する世界
  4. アルチュール・アラリ監督は、小野田寛郎さんの国に忠誠を誓い我を捨て生きてきた姿に「サムライ」の神髄を見たのかもしれません
  5. 日本から発信という形で水俣病について教訓的、 小野田寛郎さんについて人生論的な視点等で世界にアピールできたのでは?

かつて日本で起きた事件・社会現象の中には、いいこともたくさんありましたが、目をそむけたくなるような事柄も少なくないのが実情ではあります。今後は、国内で起きたどのような事柄でも日本が自ら世界へ向けて積極的に勇気をもって発信すべきでしょう。

または、今度は逆に、海外で起きた事象・事件などについて、日本・日本人の視点からとらえてドキュメンタリー作品・映画を製作するというのも面白いかもしれませんね。

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コメント

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