こんにちはyazohchiです。
新美の巨人たちでは、横浜にある日本初の臨海都市公園・山下公園の誕生秘話が紹介されます。
その中で山下公園内でひときわ目立つインドのモニュメント。「なんで山下公園にインド風のモニュメントがあるの?」と素朴に疑問を感じる人も少なくないでしょう。私もその1人でした。
これは、インド水塔という水飲み場で、実際にここで水を飲むことができた時期もあったのですが、現在では衛生上の理由から飲むことはできず、モニュメントとして歩く人々の目を引き付けます。
山下公園でインド水塔が設置された理由は何でしょうか?
気になったので、調べてみました。
皆さん一緒に確認してみましょう!
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インド水塔プロフィール
インド水塔
・設置年 1939年
・設置団体 在日インド人協会
・設置場所 横浜・山下公園内
・建築様式 横浜市建築課の故・鷲巣昌さんが設計を担い、特色としては、インドのほかイスラム、日本の雰囲気も併せ持つ意匠をこらしています
・見どころ インド水塔内側天井にあるモザイク装飾など
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インド水塔設置、ことの発端は関東大震災
インド水塔は、1923年の関東大震災で28人のインド人が亡くなるなど当時横浜に商人等で在住していたインド人も被害にあい、日本人がインド人に様々な援助の手を差し伸べたことで、在日インド人協会が日本に対し感謝の意を表すもの等として設置されたものです。
関東大震災から7年後の1930年に山下公園がオープン。山下公園は、関東大震災で崩壊した建物などの瓦礫を処分する所として埋め立てが行われ、その埋め立て地の上に作られたものです。山下公園開園から9年後、在日インド人協会が関東大震災で亡くなったインド人の霊を慰める等のために山下公園にインド水塔を設置。同時にインド水塔は横浜市へ寄贈されました。山下公園にインド水塔が設置されているのは、このような背景があったのです。当時から貿易都市として重要な位置を占めていた横浜ならではのエピソードと言えましょう。
それにしてもインド水塔は、立派なモニュメントですね。横浜自体異国情緒があって気分が解放的になりやすい感じですが、インド水塔近辺を歩くと、一瞬日本にいることを忘れ、インドにタイムスリップしたかのような気持ちになります。サリーなどインドの民族衣装を着て歩く人がいれば、より一層インドの雰囲気に満たされることでしょう。インド水塔は、日本ではなかなかお目にかかることのできない珍しい建造物ですから。何度見に行っても飽きることがありません。コロナ禍で現在も海外渡航が難しい状況の中、山下公園のインド水塔をじっくり眺めてチャイでも飲めばちょっとした旅行気分を味わうことができるのでは?と思います。
インド水塔アクセス
インド水塔は山下公園内にあります。山下公園は、みなとみらい線日本大通り駅県庁口出口から徒歩7分のところにあります。133号線を道なりに歩いていくと、緑の芝生や樹木の生い茂った山下公園が見えてきます。山下公園に着いたらすぐに左側を見るとインド水塔が建っているのが分かります。
インド水塔まとめ
- インド水塔が設置されるようになったきっかけは、関東大震災で横浜在住のインド人が被害にあったことです
- インド水塔は、 日本人がインド人に様々な援助の手を差し伸べたことで、在日インド人協会が日本に対し感謝の意を表すもの等として設置されたものです
- 山下公園開園から9年後、在日インド人協会が関東大震災で亡くなったインド人の霊を慰める等のために山下公園にインド水塔を設置。同時にインド水塔は、横浜市へ寄贈されました
- コロナ禍で現在も海外渡航が難しい状況の中、山下公園のインド水塔をじっくり眺めてちょっとした旅行気分を味わうのも良いのではないでしょうか
- インド水塔は山下公園内にあります。山下公園は、日本大通り駅県庁口出口から徒歩7分のところにあります
インド水塔が山下公園に設置されて80年以上が経過しています。インド水塔は、今後も山下公園の顔の1つとして、もっと言えば横浜の顔として存在感を示し続けることでしょう。
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